親子喧嘩にならないセロトニンを活かした冷静叱り

親子喧嘩にならないセロトニンを活かした冷静叱り 子育て

子育ての中で子どもの将来を思って叱ることは何度もあると思います。その中で感情的になってしまったことはありませんか?感情的になると子どもの成長のために叱っているのに逆効果になってしまいます。逆に親は冷静に叱っていてもお子さんが感情的になってしまったこともありませんか。今回は幸せホルモンと呼ばれる『セロトニン』を活かした冷静な叱り方を紹介します。

セロトニンは脳内物質の一つで、気分を安定させる効果があります。セロトニンが不足すると、不安や抑うつといった気分の低下が起こります。親子げんかで感情的になってしまっている時はノルアドレナリンが優位なっていますが、セロトニンがノルアドレナリンを抑えて、冷静さを取り戻してくれます。また、人を前向きな気持ちにしていく上で欠かせないドーパミンですが、過剰になると楽しさや期待感のあまりやめられなくなってしまいます。ゲームや動画にはまってやめられなくなってしまうのもドーパミンの働きです。過剰になったドーパミンを抑えてくれるのもセロトニンの働きです。そのためオキシトシンと並んで幸せホルモンと呼ばれています。

セロトニンが不足せず、十分に分泌していると親は冷静な叱りができます。また、お子さんも冷静に受け止めることができます。一部分に固執せず、メタ認知、客観的な視点で物事を考えることができます。メタ認知力とは学力をつけていく上でも不可欠な力です。この力があれば授業で聞いたことや考えたことを自分で客観的に整理していくことができます。親が客観的で多面的な分析で自分の意見を伝えることで、お子さんにも客観的な視点、メタ認知力が自然とついてきます。

セロトニンを活性化することが親にとっても、お子さんにとっても大事であるということがおわかりいただけたでしょうか。それではセロトニンを多く分泌させていくための方法を具体的に紹介します。

日光浴

午前中になるべく日の光を浴びるようにしましょう。お子さんの場合は園や学校での外遊びがあるので十分かも知れませんが、大人は外にいる時間が限られていますね。できたらバスや電車に乗るのを短くして、自転車や歩きを取り入れてください。また、部屋で仕事をする場合もカーテンを開けて、日の光をなるべく取り入れる、窓際で仕事をするなど工夫してください。

リズム運動

ウォーキングや軽いジョギング、自転車こぎなど、一定のリズムで行う運動で、セロトニンの分泌が活性化することが分かっています。また、食事の際、食べ物を噛む咀嚼、ガムの咀嚼なども効果があります。

食事

セロトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンというタンパク質から合成されます。トリプトファンが豊富に含まれる食品が次のものです。豆腐や納豆などの大豆製品、チーズや牛乳などの乳製品、マグロやカツオなどの赤身魚、バナナなど。また、トリプトファンからセロトニンを作る過程ではビタミンB6も重要な役割を担っています。バナナや赤身魚はビタミンB6も豊富です。

セロトニンが不足すると負のループへ

夜、深い睡眠を取るためには、寝る時間までにメラトニンの分泌量が増えていく必要があります。セロトニンはメラトニンの原料であり、日中に適切な量が分泌されると、夜間にメラトニンを作りやすくなります。そのため、セロトニンが少なくなるとメラトニンも少なくなります。深く眠れないと、早く起きることができない。そして午前中に日の光を浴びることができない、運動もできない。するとセロトニンがさらに少なくなるという負のループになってしまいます。親子でイライラをぶつけ合うとならないように親子で幸せホルモンセロトニンを多くして、叱る方も、叱られる方も冷静で、効果的な叱りをしていきましょう。

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