子どもに話す力があると、メリットがいっぱい。日本語も4技能?

子どもに話す力があると、メリットがいっぱい。日本語も4技能? 非認知能力

話す力があると様々なメリットがあります。今回は日本語の4技能を説明し、その中の話す力があることについてメリットを紹介します。

日本語の力は英語と同じで4技能があります。日本語の4技能も「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」の4つです。日本語力、つまり国語力もこの4技能を総合したものです。学校で言えば「聞く」は先生の話や友達の話を聞き、理解していきます。同じ授業を聞いていても、学習内容がなかなか身につかない子もいれば、聞いただけでどんどん理解をしていく子もいます。どんどん理解していく子は、この聞く力が極めて高いのです。勉強だけでなく、この聞く力がないと日常生活でもスムーズにいきません。「さっき言ったでしょ!」、「人の話をしっかり聞きなさい!」と親に叱られても、自分としては普通に聞いているつもりなので、なぜ理解できないのか、分かりません。「読む」力は本や教科書を読んで理解、吸収していく力です。この力がある子は難しい言葉の意味も知っていて、複雑な文章を整理して読む力があります。また、長い文章を読んでいても前の部分を理解するだけでなく、忘れずにつなげて読んでいくことができます。「書く」力は文章を書いていく力です。自分の考えを豊富な語彙を活かして、綴っていくことができます。大人も子どもも「書く」力があればわかりやすく体系的にスラスラと書き進めていくことができます。それに対して「書く」力がないと仕事の文章も国語の作文の文章もなかなか筆が進まないとなってしまいます。時間的にも、質的にも、一番が差が出やすいのが、この「書く」力です。

最後に「話す」力です。「話す」力は従来式の先生が一方的に教える授業ではあまり出番はありませんが、グループで話し合ったり、プレゼンテーションを行う授業では重要な力になります。学習だけでなく、先生や友達、親に話したり、説明したりするなど、4技能の中で一番頻度が高く、自分の考えや主張を伝えるという意味で日常生活で必須の力です。

人間関係にも役立ちます。コミュニケーション能力が高まるため、友達と遊ぶオモチャやドッチボールなどの遊びがなくても、コミュニケーション自体を楽しむことができます。自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを質問したりできますので、友達力が向上してきます。この力がないと友達との会話を楽しめないので、ちょっかいや悪ふざけをして楽しむようになってしまいます。

知能や学力の面では、語彙が豊富になり、複雑なことも論理的にわかりやすく説明することができます。そのため、論理力がつくので、自然と知能と学力が向上してきます。 自己肯定感の面では、友達と話し合う中で自然と輪の中心になり、意見や提案を説得力を持って言うことができます。そのため、小さな成功体験を積むことができ、周囲にも認められるので、自己肯定感が高まります。

感情面では、自分の気持ちや状況を他の人にわかりやすく伝えることができ、イライラしたり、癇癪を起こしたりする必要がなく、感情コントロールが上手になります。家族と上手にコミュニケーションを取ることができ、家族間の信頼関係が強くなります。感情的にならず、お互いに話し合いで解決できるので、子育てが楽になってくるでしょう。

「話す」力が向上していくことでこのように数多くのメリットがあります。次回はさらに具体的に説明していきます。

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