過保護、過干渉をやめ、子どもの自己肯定感を上げる方法

知らず知らずのうちに過保護、過干渉になってしまうのが、親心。でも過保護、過干渉を我慢することで自動的にお子さんがたくましくなっていきます。

前回、ヘリコプターペアレントやカーリングペアレントと言われる子育ての弊害をお伝えしました。今回は過保護、過干渉に陥らずに、お子さんが自然とたくましくなっていく保護者のマインドセット(心構え)をお伝えします。

まず、保護者のマインドセットとして大事なのが、子どもたちに訪れる障害や失敗が子どもをたくましく成長させるということを再認識してください。子どもたちが転ばないように、すなわち問題にぶつからないように、または悩んだりしないように、あらかじめ道路整備をしないようにしてください。でこぼこ道を乗り越えて進んでいくことで子どもたちの非認知能力がついていきます。

最初はうまく行かないかも知れませんが、お子さんに任せてみましょう。本来は親にやってもらうより、子どもたちも自分でやりたいはずです。もし、ほとんどのことで「お母さん、やって」と言うのであれば、やってもらうことが習慣になっていると言えます。自転車と同じです。最初は補助輪が必要でもいつまでも補助輪をつけておくとどうでしょうか。補助輪がついたままだと、スピードが出ない、遠くに行けない、自転車が面白くならない、となるのではないでしょうか。少しずつ補助輪を外していきましょう。自分一人でできたという経験が自信になり、次も一人でやってみたい、一人でやるとやりがいと面白さがあるとなり、自己肯定感が上がっていきます。

ここでの注意点は無理に突き放さないことです。スモールステップで少しずつレベルを上げていきましょう。泳げるはずだからといって、水の中に無理矢理入れれば強い恐怖で余計にできなくなってしまいます。

それから失敗から学ぶ経験をさせてください。たいていの子どもたちは失敗を怖れています。親が失敗すると叱ると言う場合はもちろん、叱らないように心がけているという保護者のお子さんも失敗を怖がることがよくあります。「今の失敗、勉強になったね」と失敗から学ぶ経験になったことを強調してください。

保護者のマインドセットを変えることで、自然とお子さんのたくましい心が育っていきます。主体性や問題解決力、忍耐力、持続力といった非認知能力が育ち、自己肯定感が上がっていくのです。

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