神経衰弱で子どもの記憶力を高める方法

皆さんは何個ぐらい、ものを覚えることができますか。「4個ぐらいしか…」でも、心配しないでください。それ普通です。

前回はお子さんの記憶力を高める具体的な方法を3つお伝えしました。今回はさらに記憶力を高めていく方法をお伝えします。

人間の記憶力の限界が1種類(チャンク)7個+-2個と言われています。これをマジカルナンバー7といい、アメリカのハーバード大学の心理学者、ジョージ・ミラー教授が1956年に提唱しました。しかし2001年にミズーリ大学のネルソン・コーワン教授の研究で、たいていの人(大人)は4個+-1個というのが明らかになっています。(マジカルナンバー4)スマフォに頼っていて、生活の場面で覚えることがなくなっている現在の大人たちはもっと記憶力が低下しているものと思われます。ただ、スマフォも使わず、記憶に苦手意識もない子どもたちは7個程度覚えられる子も多いです。

遊びながら記憶力を高めるゲームと言えば、神経衰弱です。トランプを全て裏返して、自分の番が来たら2枚表に返します。同じ数字をめくることができたら、そのカードをもらえます。最後に取れたカードが一番多い人が勝ちです。ルールがシンプルなので小さい子でも簡単で楽しめます。カードの枚数が多いようであれば、ハートとダイヤのマークだけで行うなどすれば難易度を下げることができます。大人がゲームで手加減することは子どもになんとなく分かってしまうため、和田は基本的に反対の立場です。ただ、神経衰弱の場合は子どもに悟られることはないと思います。年齢が低くてあまり取れない場合に限って、大人の番の時にわざと間違えることで子どもにヒントを出すことができます。自分の番だけでなく、他の人の番も見て覚えることで、記憶力だけでなく集中力も養えます。

トランプ以外の記憶ゲームもたくさんあります。ネットでメモリーカードやメモリーゲームと検索してください。選びきれないほど商品が出てきます。この中で代表的なものとして『イチゴリラ』があります。カードにイチゴやゴリラがかわいく印刷されているので、小さい子でも興味を引かれます。同じ柄が2枚だけでなく、3枚セットや5枚セットもありますので、取るのが難しいカードがあります。

市販のメモリーカードだけでなく、カルタの読み札と取り札を裏返して神経衰弱をしたり、自分の好きなもの、乗り物や生きものでカードを自作したりもできます。家族で楽しんでいるだけで、自然と記憶力がついてきます。雨で遊びに行きたくないときなどは、神経衰弱をしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました