察しが悪い親になることでお子さんの論理的思考力がつくと言ったら、どう思いますか。お子さんの論理的思考力を伸ばす簡単な会話習慣をお伝えします。
論理的思考力を伸ばす会話習慣として、お子さんにその日の楽しかったことを説明してもらうこと、なぜと理由を聞くことをご紹介しました。
今回は論理的思考力を伸ばす会話習慣の三つ目として、察しの悪い親になることをお勧めします。お子さんの「お母さん、水ちょうだい。」や「お母さん、かみちょうだい」に対応していませんか。お子さんが生まれてからずっと一緒に生活してきたわけですから、お子さんが何を求めているか保護者の方はすぐに分かりますね。「喉が渇いたんだな」、「お絵かきの続きをしたいんだな」、「トイレットペーパーがなくなったんだな」などと察することができると思います。ただ、一緒に生活していない、学校の友達、仕事の同僚だったら、どうでしょうか。お子さんが社会に出るときには文化も国民性も違う外国人と仕事をするのが当たり前になっているでしょう。その時に論理的思考力や論理的コミュニケーション力の不足を感じても大変です。それらの力をつける一番効果的な時期、幼児期につけていきましょう。
お子さんが「お母さん、水ちょうだい。」や「お母さん、かみちょうだい」といったら、とぼけてバケツに水を入れて出したり、抜け毛(?)を出したりしてください。お子さんが違うといったら、「単語ではなく、文や文章のように詳しく教えてもらわないと分からないよ」と話してください。
そもそも日本語は曖昧で、誤解を生じやすい言語です。友達同士のグループで週末の約束をLINEでやり取りしているときに「なんで来るの?」と聞かれ、言われた方が「あなたがどうしてくるのよ?」と言われたと思い、ショックを受けた。言った方は「待ち合わせ場所までどうやって行くの?」という質問だった。そのような誤解が日本語は生じやすいのです。
ですので、お子さんと会話をしていて、説明が足りない部分や曖昧な部分があったら、わざと勘違いをするのです。特に、5W1H、いつ(When) · どこで(Where) · 誰が(Who) · 何を(What) · なぜ?(Why) · どのように(How)、を意識した質問を保護者がすることで、お子さんが少しずつポイントを抑えた会話ができるようになってきます。ただ、くれぐれもやり過ぎにはご注意を。質問が多すぎてお子さんが会話を面倒に感じないようにしてください。
次回
少し難しめの言葉を使おう
また、家庭内の会話を活発にすることや読み聞かせを多くすることでお子さんの語彙も自然に多くなっていきます。コツはお子さんの年齢の少し上の子どもたちが使う言葉を取り入れてください。
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