脳内ホルモン『オキシトシン』をご存じですか。今回は『オキシトシン』を活かした叱り方を説明します。『オキシトシン』を活かした叱り方ができれば、親が伝えたいことがスッとお子さんに入っていきます。
前回の「叱るときにノルアドレナリンが出ていませんか?」では、イライラしながら叱る場合や怒りに任せた叱りが子育てに逆効果になることと怒りの沈静化の仕方をお伝えしました。
あなたは『オキシトシン』を知っていますか。オキシトシンは別名、愛情ホルモンとか、幸せホルモンと言われています。このオキシトシンが出ることで次の作用があると言われています。幸せな気持ちになる、不安や恐怖が軽減する、ストレス緩和、人と関わりたくなる。大人に良いだけではなく、子どもにも作用し、子どもの自立を促す効果があります。つまりオキシトシンが出ることにより、自然と親は子により愛情を感じ幸せな気持ちになる、子は親により愛情を感じ、幸せな気持ちになるのです。怒りや恐怖、不安を感じるノルアドレナリンと作用が真逆であることから、同時に出づらいのではと和田は考えています。愛情たっぷりのオキシトシンを利用しながら、叱ることができれば、次のようなメリットがあります。
親が怒りを伴った叱りにならない
子も怒りを持たないので、反発心なく受け止めることができる
お互いに冷静で次はどうすれば良いかという建設的な話し合いになる
では、オキシトシンを活かした叱り方とはどのようにすれば良いのでしょうか。
記事『脳内ホルモンで家庭円満』でお伝えしたようにオキシトシンを出すのは簡単です。スキンシップをすれば良いのです。お子さんをハグしたり、お膝に座らせたり、くすぐりっこをしたり、肩車をしたり(怖がりながらスキンシップをするという意味で、ノルアドレナリンとオキシトシンが同時に出るケースだと考えています)。オキシトシンを活かした叱り方とは、スキンシップをとりながら叱ることです。例えば、足や膝に載せながら叱る。向かい合わせで両手をつなぎながら目を合わせて叱る。叱り方の原則は「叱るべき行為があった直後に叱る」ですが、お風呂で湯船に入りながら叱るや添い寝をしながら叱ると言うのも、効果的です。是非、愛情を確認しながら叱ることでお子さんをより良い方向に導いてあげてください。
人やペット、ぬいぐるみでもオキシトシンが出ます。また、親切を受けたり、した時にも出ることが分かっています。
コメント